リハビリシューズの選び方を探していませんか?
リハビリシューズとは足が不自由な方が歩きやすいように開発された靴のことで、一般的な靴に比べて機能性が高いといった特徴があります。
リハビリシューズは屋外用だけでなく室内に適したタイプなどもあり、種類が豊富に販売されているのでどれを選んだらいいのかわからない方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、リハビリシューズのおすすめと種類や選び方についてご紹介します。
リハビリシューズとは?
リハビリシューズは歩行が困難になってしまった方が歩きやすいように設計された靴のことで、一般的な靴に比べて安全に履きやすいという魅力があります。
ただ介護用の靴となると、なかなか履く気が起きないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでまずは、リハビリシューズのメリットをご紹介したいと思います。
リハビリシューズを履くメリット
リハビリシューズは一般的な靴にはない、歩行が困難な方でも歩きやすい機能性を重視した靴です。そんなリハビリシューズのメリットをご紹介します。
【リハビリシューズのメリット】
- 歩行の補助機能がある
- 足のトラブルを防ぐ
- 脱ぎ履きがしやすい
- 片足だけで購入できるものもある
リハビリシューズは足の筋力が低下してつまずきやすかったり、足が痛んで歩きにくいなどの負担を軽減できるというメリットがあります。
合わない靴を無理して履いてしまうと外反母趾などの足のトラブルにつながることもありますが、リハビリシューズなら柔らかい素材を使用したものも販売されているため事前にトラブルを防いだり悪化させないといった効果が期待できます。
また人によっては左右の足の状態が異なることもあります。リハビリシューズは片足ずつ販売されていることもあるため、それぞれの足の状態に合わせられる点もメリットといえます。
リハビリシューズを選ぶときのポイント
リハビリシューズはなかなか一般的な靴屋では見かけないため、ネット通販での購入を考える方も多くいらっしゃると思います。
ただ靴はサイズや履き心地などの問題があるため、ネット通販で購入するときは使用者の方に合うかどうか不安になります。
そこでここでは、リハビリシューズを選ぶときのポイントをご紹介します。
リハビリシューズを使う場所で選ぶ
リハビリシューズは『室内用』と『屋外用』の大きく分けて2種類が販売されています。それぞれ使用する場所に特化した機能があるため、まずは使用する場所を明確にしておくようにしましょう。
【リハビリシューズの種類と特徴】
種類 | 特徴 |
---|---|
室内用 |
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屋外用 |
|
リハビリシューズは室内用と屋外用で丈夫さなどが異なるため、室内用を屋外で使用すると安全性に乏しかったりすることがあります。
靴の機能を十分に発揮するためにも、必ず状況に適したシューズを選ぶことが大切です。
装具を付けている場合は専用の靴を選ぶ
足に装具を装着している方は、専用の靴を選ぶとそのまま履くことができます。装具対応のリハビリシューズは装具をしっかり固定できたり幅が広く作られているものが販売されているため、快適に履くことができます。
また装具対応のリハビリシューズは片足で販売されているものもあります。片足だけ装具を付けている場合でも対応できるので安心です。
リハビリシューズを身体の状態・機能性で選ぶ
歩きにくい・足が痛むといった症状を抱えている方は、足の状態にあった機能性を備えたリハビリシューズを選ぶことがおすすめです。
リハビリシューズの機能性で選ぶ
ここでは、リハビリシューズの主な機能性をご紹介します。
【リハビリシューズの機能性】
機能性 | 料金相場 |
---|---|
サイズ調節機能 |
|
つま先巻き上げ |
|
滑り止め付き |
|
足の症状で選ぶ
リハビリシューズは使用者の足の症状に合わせて選ぶことも大切です。せっかく購入したのに痛くて履きにくいという失敗を防ぐためにも、どんな症状があるのかを事前に確認しましょう。
【足の症状に合わせた選び方(例)】
症状(例) | おすすめのリハビリシューズ |
---|---|
足のむくみ・腫れがある |
サイズ調節ができるタイプ |
外反母趾がある |
幅が広めのやわらかいシューズ |
つま先に循環障害がある |
つま先をしっかり保護できるタイプ |
麻痺がある |
足全体を保護できるタイプ |
リハビリシューズの素材で選ぶ
リハビリシューズはさまざまな素材があります。履きやすさや安全性などを高めるために、使用者の方に合わせて素材も選ぶことがおすすめです。
特に外反母趾などの症状がある方は、硬い素材の靴を履くと痛くて歩きにくいことがあります。足の痛みがつらい方はメッシュ素材や布地を使用した、できるだけ柔らかく締め付け感のないものを選びましょう。
一方で、麻痺や循環障害がある方はしっかり足を保護する必要があります。特に麻痺がある方はケガをしてしまっても自分で気づくことができず悪化させてしまうこともあるので、安全性の高い合皮などの素材を使用したものを選ぶことをおすすめします。
着脱のしやすさもチェック
使用感を上げる、介助者の負担を軽減するためにも履きやすく、脱ぎやすいシューズを選ぶようにしましょう。
【着脱のしやすいシューズ】
- マジックテープ
- 開口部が広いタイプ
リハビリシューズの中でスタンダードな着脱方法なのがマジックテープです。力の弱い方でも簡単に脱ぎ履きできる上に、締め付け具合を調節できる点が魅力です。
一方で開口部が広いタイプならスムーズに着脱ができるので体を大きくかがめたり、足を曲げたりする必要がないので楽ちんです。
リハビリシューズのサイズをチェック
サイズが小さすぎると痛くなってしまったり、逆に大きすぎる靴は靴の中で滑ってしまい足に負担がかかりやすくなります。
特にネット通販を利用する場合や使用者が試着できないときは、下記のサイズを測ってから購入することがおすすめです。
【リハビリシューズのサイズの選び方】
- つま先に1~1.5㎝のゆとりがある
- 足長(かかとからつま先までの長さ)を測る
- 足幅(足の裏の最も広い部分の長さ)を測る
- 足囲(足幅の周りをぐるっと一周した長さ)を測る
靴を選ぶときは足の長さだけで判断してしまいがちですが、足の幅や甲の高さにも配慮が必要です。
特に外反母趾であったりむくみやすいなどの症状がある方は、幅や高さがあっていないとだんだん痛くなってしまうこともあるので注意しましょう。
またサイズは実際に靴を履く状態で測るようにします。(装具・靴下など)
リハビリシューズのデザインで選ぶ
リハビリシューズは男女問わず履けるユニセックスタイプから、華やかなデザインやカラーを取り入れたレディースタイプ・スタイリッシュなデザインのメンズタイプなどさまざまな種類が販売されています。
おしゃれさを取り入れることで、外出の意欲がわいてきたり気分を上げることもできます。
リハビリシューズを選ぶときは、デザインもチェックしてみてはいかがでしょうか。
より自分に合ったシューズを選ぶならオーダーもおすすめ
リハビリシューズを専門に扱っているメーカーなどは、自分の足の状態に合わせてオーダーメイドのシューズを作ってくれることもあります。
外反母趾がつらい、つま先が痛む、麻痺があっても履きやすい形のシューズが欲しいなどさまざまな悩みに特化したものを作製してもらえば、より快適な履き心地を得ることができます。
ただしオーダーメイドの場合、その人に合わせて特注で作っているため返品や交換ができなかったり、一般的なリハビリシューズよりも高額な点がデメリットといえます。
サイズ計測は慎重に行い、不安な場合は店舗に実際に足を運ぶと失敗を防げるので検討してみてはいかがでしょうか。
リハビリシューズのおすすめ10選
ここからは、おすすめのリハビリシューズをご紹介します。迷ってしまったときはぜひ参考にしてみてください。
【室内用】徳武産業 あゆみ 早快マジック レギュラー
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
ケアシューズ専門メーカーである徳武産業の室内用リハビリシューズです。通気性のよいメッシュ素材を使用しており、蒸れにくく長時間履いていても快適に過ごすことができます。
マジックテープで開口部を大きく開くことができ、かかとにはループがついているので簡単に着脱することが可能です。
靴底は水が染み込みにくいTPR素材を使用していて滑りにくくなっていますが、グリップ性が強いためすり足の方は転倒に注意しましょう。
【室内用】竹虎 転倒防止シューズ つま先なし
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
つま先が開いていてゆったり履くことができる室内用のリハビリシューズです。面ファスナーをはがすと履き口が大きく開くので履きやすく、履かせやすいので使用者にも介助者にも楽ちんです。
靴裏のすべり止めと、つま先ソールを斜めにカットすることで、スリップやつまずきによる転倒を軽減することができます。
また、サイズやカラー展開も豊富なので男女問わず履くことができます。
【室内用】徳武産業 あゆみ エスパドマカロン 室内用
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
徳武産業のあゆみ室内履きシリーズで人気ナンバーワンのリハビリシューズです。ソフトな素材で締め付け感のない心地よいフィット感で、快適な履き心地が魅力です。
靴底は合皮素材で水が染み込みにくく、2ヶ所にすべり止めもついているので安心です。すべり止めは蹴りだした時に力を入れやすくなり、歩きやすさを向上する効果もあります。
また、丸ごと手洗いすることができるので、いつでも清潔に保てる点がうれしいポイントです。
【室内用】MoonStar オトナノウワバキ
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
男女兼用の室内用リハビリシューズです。甲部分にゴムを配したスリッポンタイプなので脱ぎ履きをスムーズに行うことができます。
軽量・弾力性・防滑性に優れたMoonStar独自のソールである『べステックソール』を使用し、室内のリハビリにも適しています。
また、中敷きには抗菌加工を施し、靴内を清潔に保つことが可能です。
【屋外用】asics walking ライフウォーカー
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
スポーツ用品メーカーasicsのヘルスサポートシューズシリーズである、ライフウォーカーのリハビリシューズです。面ファスナーになっているため履き口が大きく開き、楽に脱ぎ履きを行うことができます。
また、asics独自のソール設計でつまずきにくく、安定した歩行を行える点も魅力です。
ライフウォーカーはほかにも母趾への負担を軽減するタイプや膝に優しいタイプなど、使用者の方の悩みに合わせたラインナップも販売されています。
【屋外用】Kanouhope 介護シューズ
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
屋内用のリハビリシューズです。アッパーにやわらかいストレッチ素材を使用していて、外反母趾の方でも楽に履くことができます。
メッシュ素材を使用しているので蒸れにくく、長時間の外出でも快適に過ごすことができる点が魅力です。
サイズ展開が豊富なので男女どちらの方でも履くことができます。カラーも多数販売していて、普段着と合わせてコーディネートを楽しめるのでおしゃれが好きな方にもおすすめです。
【屋外用】アサヒシューズ 快歩主義 コンフォートシューズ レディース
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
レディース用の屋外用リハビリシューズです。水で浮くくらいの軽量設計、ゆったりしたサイズ感で長時間履いていても疲れにくいという魅力があります。
つま先とかかとを巻き上げることでつまずきにくく、安全性も抜群です。
レンガ色の落ち着いたカラーにかわいらしい花柄の刺繍が施されていて、女性らしいデザインなのもうれしいポイントです。歩きやすさとデザインどちらにもこだわりたい方におすすめのリハビリシューズとなっています。
【屋外用】アサヒシューズ 快歩主義 介護シューズ 軽量 幅広
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
足の幅が大きめな、男性でも履きやすい幅広タイプの屋外用リハビリシューズです。特許取得のソール機能である『フットオンコントローラーシステム』を採用し、膝への負担を軽減し、体重移動をスムーズに行うことができます。
甲部のベルトは大きく開くため、脱ぎ履きも楽に行える点が魅力です。
抗菌・防臭加工付きで本体は丸ごと水洗い可能なので、清潔に保つことができます。長く使い続けられるリハビリシューズをお探しの方におすすめです。
【装具対応】MoonStar 装具向けシューズ 左足用
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
装具を付けたままで履くことができるリハビリシューズです。甲バンドを引き上げると自動的にベロが起き上がる設計で、履き口が大きく開くため楽に着脱することができます。足を入れるときにベロが倒れてくるストレスがないのが魅力です。
厚さ5㎜のインソールは取り外しが可能なため、高さ調節を行うことも可能です。装具の大きさに合わせることができます。
天然由来成分の抗菌作用で、気になるにおいを軽減することができる点もうれしいポイントです。
※こちらは左足タイプです。
【装具対応】EVIICC 介護シューズ
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
装具を付けたままで履くことができるリハビリシューズです。甲部だけでなくかかともマジックテープになっているため着脱しやすく、サイズ調節が可能です。
アッパーには編み素材を使用し、中敷きにはメッシュ素材を使用しているため蒸れにくく快適な履き心地が魅力です。
屈曲性が高くつま先が広めの設計なので圧迫感がなく、ゆったりと履くことができます。足がむくみやすい方でも安心です。
リハビリシューズのおすすめ10選まとめ
今回は、リハビリシューズのおすすめをご紹介しました。
リハビリシューズは足に負担がかかりにくく、歩行に不安がある方でも安心して歩くことができます。
室内用や屋外用、装具用などさまざまなシーンに特化したものが豊富に販売されているため、迷ってしまったときは今回ご紹介した選び方をぜひ参考にしてみてください。