ナメクジ駆除剤の選び方を探していませんか?
ナメクジの駆除剤はスプレータイプや顆粒、置き型などさまざまなタイプが販売されているため、どれがいいのか迷ってしまう方もいらっしゃると思います。
また、製品によって含まれている成分が異なり、使いやすさや安全性も変わってくるため事前にチェックしておくことがおすすめです。
そこで今回は、ナメクジ駆除剤のおすすめと種類や選び方についてご紹介したいと思います。
ナメクジは放置しない方がいい?
雨が降った後に見かけることが多いナメクジは、大人しそうに見えて意外とさまざまな場所に被害を及ぼします。
特にガーデニングや野菜の栽培などを行っている方には天敵となり、大切に育てた植物が傷む原因になることもあるため放置はおすすめしません。
ここではまず、ナメクジが起こす被害や駆除剤についてご紹介します。
※ナメクジ駆除剤の選び方のポイントやおすすめの駆除剤は、下記のリンク先でご紹介しています。すぐに駆除剤の種類を知りたい方はこちらをご覧ください。
ナメクジを駆除した方がいい理由
ナメクジは昆虫とは異なり実は貝類の仲間で『ナメクジ科』の生き物です。日本で生息する種類は、チャコウラナメクジ、ナマナメクジ、ノハラナメクジ、ナメクジの4種類です。
ナメクジは新芽や若葉などを中心に食害を及ぼし、それによって植物が弱り枯れてしまうこともあります。
基本的に雑食ですが、主に下記のような植物や野菜が被害に遭う傾向にあります。
【ナメクジが食害する主な植物】
- バラ
- パンジー、アジサイなど花全般
- レタス、ナスなど野菜類
- サボテン
- 苔類
また、ナメクジはこれらの植物以外にも生ごみや腐りかけの葉なども好んで食すことがあるため、畑などに生ごみを放置しているとこれもナメクジが繁殖する原因となります。
どんどん被害が広がってしまう前に、早めに駆除を行っておくことがおすすめです。
ナメクジは人体にも影響を及ぼすことがある
ナメクジは『広東住血線虫』と呼ばれる寄生虫を持っている可能性があり、体内に侵入すると脳や髄膜に影響を及ぼし、髄膜脳炎などを発症する恐れがあります。
ナメクジを放置することによって知らずに触れてしまっていたり、農作物にナメクジの粘液が付着しているのをそのまま食べてしまう危険性も考え、できるだけ早めに駆除することがおすすめです。
万が一ナメクジに触れてしまった場合は必ず手をきれいに洗い、また収穫した野菜も流水でよく洗ってから食べるようにしましょう。
ナメクジ退治には駆除剤?家にあるもの?
ナメクジの駆除方法として、砂糖や塩をかける方法ががあります。家にあるもので簡単にできるため、実際に試してみたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ナメクジの体内は約85%が水分でできており、塩や砂糖をかけることによって体内の水分が奪われて縮んで弱らせることができます。
ただしナメクジに水がかかると元の状態に戻ってしまうこともあるうえに、畑などで塩を使用すると土の性質が変わり、植物にも悪影響を及ぼす可能性があります。
また広範囲にナメクジが発生している場合、家にあるものだけで駆除するのはなかなか現実的ではないため、ナメクジ駆除剤を使用するのがおすすめです。
ナメクジ駆除剤を選ぶときのポイント
ナメクジを効果的に駆除することができるのがナメクジ駆除剤ですが、種類が豊富に販売されているためどれを選んだらいいのか迷ってしまうこともあると思います。
駆除剤の種類によって使い勝手や成分などが異なるため、あらかじめ確認してから使用することがおすすめです。
そこでここでは、ナメクジ駆除剤を選ぶときのポイントをご紹介したいと思います。
ナメクジ駆除剤の種類をチェック
ナメクジ駆除剤はさまざまな種類が販売されています。主な種類の特徴は、下記の表でご紹介します。
【ナメクジ駆除剤の種類】
種類 | 特徴 |
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スプレータイプ |
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顆粒タイプ |
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置き型タイプ |
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ナメクジ駆除剤の成分をチェック
ナメクジ駆除剤は製品によって含まれている成分も異なります。成分が異なれば薬品の強さなどにも影響してくるので、どの程度の駆除効果を得たいのかによって選ぶことがおすすめです。
【ナメクジ駆除剤の成分】
成分 | 特徴 |
---|---|
メタアルデヒド | ナメクジを麻痺させて駆除する成分
子どもやペットには有害な成分となることもある |
リン酸鉄(Ⅲ)
(リン酸第二鉄) |
安全性が高い成分で、子どもやペットがいる家庭でも使いやすい |
アルコール・酢 |
リンゴ酸やエタノールなどの安全性の高い成分で忌避効果もある |
できるだけ安全性の高い忌避剤を選びたい方は、リン酸鉄(Ⅲ)やアルコールなどの成分を使用したものを選ぶことがおすすめです。
ナメクジ駆除剤を使用する環境や植物をチェック
ナメクジ駆除剤を使用するときは、周りの環境や使用する植物に合ったものを選ぶことが大切です。
特に小さな子供やペットがいるご家庭では、メタアルデヒドの成分が含まれているナメクジ駆除剤を使用することはおすすめしません。万が一誤って食べてしまった場合に、中毒症状を引き起こす可能性もあるため注意しましょう。
また、雨の当たりやすい屋外で使用する場合は、水や湿気に強いタイプを選ぶのがおすすめです。
雨が降るたびに設置し直す必要がないため、手間がかからずコスパが良いといったメリットがあります。
野菜を育てている場所に駆除剤を使用したいときは
野菜を育てている場所や植物の保護目的で駆除剤を使う場合は、必ず『リン酸第二鉄』などの天然成分でできたものを選びましょう。
駆除効果が高く、即効性も期待できるナメクジ駆除剤でスタンダードな成分であるメタアルデヒドを使用した薬剤は、植物の保護を目的としていません。
植物や作物のそばで使用すると悪影響を及ぼす可能性があるため、野菜などの保護のために使用したいときは人体や植物に害のない成分を使用したものを選ぶようにします。
ナメクジ駆除剤のおすすめ10選
ここからは、おすすめのナメクジ駆除剤をご紹介します。迷ってしまったときはぜひ参考にしてみてください。
【スプレータイプ】アース製薬 アースガーデン ナメクジ撃減スプレー
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
化学殺虫成分不使用のスプレータイプのナメクジ駆除剤です。即効性が高く瞬時にナメクジを駆除することができます。ナメクジの姿を見かけたときに、すぐに駆除したいという方におすすめです。
石下やレンガの隙間などナメクジが潜んでいそうな箇所にスプレーすることで、目には見えていないナメクジにも効果的に作用します。
またスプレーしてから約2週間の忌避効果も持続させることが可能です。(使用環境によって前後します)
【スプレータイプ】フマキラー ナメクジ殺虫剤
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
食品に使用される成分であるリンゴ酸・エタノールを使用した、人体やペットに害がないスプレータイプのナメクジ駆除剤です。
ナメクジに直接スプレーすることで瞬時に駆除することができます。ナメクジ全体が十分ぬれるように液体をかけるのがコツです。
また忌避効果を約1週間持続させることができます。ナメクジ駆除と予防を1本で行うことができるので、手間いらずで楽ちんな点が魅力です。
【スプレータイプ】トーヤク お風呂にナメクジ来ない!
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
浴室や洗面所など室内に発生したナメクジ用の駆除剤です。ナメクジが好む多湿環境になりやすい洗面やお風呂場は、ナメクジが侵入してくることがあります。
ナメクジが侵入してきそうな場所にこちらのスプレーを噴霧しておくことで、室内への侵入を防ぐ効果が期待できます。
また、ナメクジに直接吹きかけることで殺虫効果もあります。室内のナメクジにお困りの方は、こちらを試してみてはいかがでしょうか。
【顆粒タイプ】ハイポネックスジャパン 園芸用ナメクジ駆除剤 ナメトール
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
天然由来成分を使用した安全性の高い顆粒タイプのナメクジ駆除剤です。有効成分であるリン酸第二鉄は天然の土壌にも存在する成分のため、農作物の周辺でも使用することが可能です。
また人体やペットなどに対しても害がなく、安全性が高いという点も魅力です。
粒状の薬品を食べたナメクジは人目につかない場所に移動してから死亡するため、死骸が目につきにくく自分で処理する必要がないので不快感も軽減することが可能です。
【顆粒タイプ】エムシー緑化 MICナメクジ退治
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
家庭用の顆粒タイプのナメクジ駆除剤です。天然由来成分を使用していて、犬や猫が庭にいるご家庭でも安心して使用することができます。
農薬登録を取得しており、あらゆる作物に使用可能です。野菜への被害にお困りの方におすすめの駆除剤です。
また雨や湿気に強い製剤のため、長期間効果を持続させることが可能です。こちらは200gですがサイズが豊富に展開されているため、使用頻度や使用場所の広さに合わせて選ぶことができます。
【顆粒タイプ】住友化学園芸 ナメ退治ベイト ペレット剤
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
芝生にも使用することができる粒状のナメクジ駆除剤です。メタアルデヒドを主成分としており、リン酸第二鉄を使用した駆除剤より殺虫力が高いのが特徴です。
人体やペットの体内に入ると有害となるため野菜などへの作物には使用できませんが、芝生や庭などの広範囲にナメクジが発生しているときに効果的です。
また粒は雨にも強く、水を含むと形は崩れますが効果は持続させることができます。ナメクジの個体差によりますが、錠剤をまいてから数時間~翌日には効果があるため即効性が高いのも魅力です。
【顆粒タイプ】アースガーデン ハイパーお庭の虫コロリ
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
ナメクジだけでなくダンゴムシやムカデなど、幅広い害虫に効果があるナメクジ駆除剤です。さまざまな害虫の食性に合わせた成分を配合し効果的に駆除します。
粒剤が鮮やかなカラーで目につきやすいため、効果がどの程度現れているか目で確認しやすいのも魅力です。
強力な駆除成分であるメタアルデヒドを含む駆除剤なので、植物保護としては使用できない点に注意しましょう。
【顆粒タイプ】三井化学アグロ スラゴ粒剤
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
大容量の顆粒タイプのナメクジ駆除剤です。天然成分であるリン酸第二鉄を使用しているため、全ての植物や野菜などの食害に対する対策に効果的です。収穫直前まで使用することができます。
粒剤は雨や湿気にも強いため、1度撒くと長期間効果を持続させることができます。(ナメクジの発生数によって効果の持続期間が異なります)
また2㎏の大容量タイプなので、広い畑や菜園に使用したい方におすすめです。
【置き型タイプ】フマキラー カダン ナメクジ殺虫剤 置き型
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
置くだけでまとめて退治することができる、置き型タイプのナメクジ駆除剤です。ナメクジが好む半生タイプの餌を使用しているため、効果的にナメクジをおびき寄せることができます。
容器に薬剤が入っているため雨に濡れにくく、効果は約1~3ヵ月持続させることが可能です。また薬剤に直接触れることがないので、安全性も高いのが魅力となっています。
ベランダや庭周りなど、薬剤をまくことができない場所に発生したナメクジにお困りの方にもおすすめの駆除剤です。
【置き型タイプ】アースガーデン ハイパーお庭の虫コロリ 容器タイプ
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
ナメクジだけでなくアリやムカデなど、さまざまな害虫にも効果的な置き型の駆除剤です。容器は360度どこからでも入れるような仕組みになっていて、より誘引効果を高めることが可能です。
また小さな子供が誤って指を入れてしまわないように『指入れ防止設計』を採用しているため安全性も高く、安心して使うことができます。
駆除剤を食べたナメクジの死骸が周辺に転がってしまうことがあるため、不快に感じる方は目につきにくい場所への設置がおすすめです。
ナメクジの発生場所や時期をチェック
ナメクジの発生時期や発生しやすい場所を知っておくと、効果的に駆除を行うことができます。また、ナメクジを駆除するうえでの注意点もあわせて確認しておきましょう。
ここでは、ナメクジの発生場所や注意点、予防方法をご紹介します。
ナメクジが発生しやすい時期・場所
ナメクジは冬から春にかけて繁殖し、春には孵化が始まります。そのため梅雨の時期には大量のナメクジが発生しやすくなるので注意が必要です。
特にナメクジは湿気を好み、ジメジメした場所やプランターの下など常に土が湿っている場所に発生しやすい傾向にあるので、これらの場所を重点的に対策を行うようにしましょう。
またナメクジは夜行性のため昼間に姿を見かけることはほとんどありません。そのため筋のように白く光って濡れている『ナメクジが這った跡』や『植物への食害がないか』などを頼りに駆除剤を設置します。
ナメクジの予防対策も忘れずに行う
ナメクジの駆除を行った後は、再発しないように予防を行っておくことも大切です。ナメクジが嫌うにおいを放つ木酢液を利用したり、ナメクジを硬化させる効果がある椿油粕を土に混ぜ込むといった方法が効果的です。
また、ナメクジが好む湿気が多くジメジメした場所をなるべく作らないことも大切です。地面には基本的に何も置かず、常に土が乾きやすい状態にしておくようにしましょう。
プランターなどを置きたい場合は、地面からできるだけ浮かせておくのがおすすめです。
日本漢方研究所 純粋木酢液
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
天然成分を使用した木酢液です。そのまま使用すると植物などに外となってしまうこともあるので薄めて使用します。
木酢液のにおいにはナメクジの忌避効果があるため、発生しやすい場所にスプレーしておくと効果的です。
ナメクジの予防以外にも、さまざまな害虫の忌避剤としても使用することができます。
松浦商店 椿油粕(顆粒)
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
顆粒タイプの椿油粕です。土に混ぜておくとナメクジを硬化させることができるといわれていて、駆除にも効果的です。
ただしナメクジ以外にもミミズなどの皮膚の薄い虫にも効果があるため、畑などへの使用は最小限に抑えることがおすすめです。
ナメクジ駆除剤のおすすめ10選まとめ
今回は、ナメクジ駆除剤のおすすめをご紹介しました。
ナメクジは放置しておくと植物や農作物だけでなく人体にも影響を及ぼすこともあるため、できるだけ早めに駆除しておくことがおすすめです。
ナメクジを駆除するには専用の駆除剤を使用するのが効果的ですが、成分や使用方法などが異なるため使用する場所や状況に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
迷ってしまったときは、今回ご紹介した選び方をぜひ参考にしてみてください。