日本M&Aセンターへの転職を検討しているものの、「年収は非常に高いが、働き方は『やばい』」という評判を目にして、一歩踏み出せずにいませんか?
業界No.1の実績と圧倒的な高年収は大きな魅力ですが、その裏にある激務や厳しいノルマ、離職率の高さといったネガティブな噂も気になるところでしょう。
この記事では、公式データや現職・元社員のリアルな口コミを基に、日本M&Aセンターの年収の実態と、「やばい」と言われる評判の真相を徹底的に解説します。
この記事を読めば、日本M&Aセンターが本当に自分に合った企業なのかを客観的に判断でき、入社後のミスマッチを防ぐための具体的な情報を得られます。ハイクラス転職で失敗したくない方は、ぜひ最後までご覧ください。
【2024年最新】日本M&Aセンターの年収は本当に高いのか?
転職希望者が最も気になるのが年収でしょう。結論から言うと、日本M&Aセンターの年収は、世間一般や他業界と比較して突出して高い水準にあります。
これは、同社の有価証券報告書からも明らかであり、多くの転職者が同社を志望する最大の動機となっています。
有価証券報告書から見る平均年収の推移
日本M&Aセンターが公表している有価証券報告書によると、2024年3月期における従業員の平均年間給与は1,243万円です。
過去5年間の平均年収の推移を見ても、一貫して1,200万円を超える高い水準を維持していることがわかります。
決算期 | 平均年間給与 |
---|---|
2020年3月期 | 1,241万円 |
2021年3月期 | 1,243万円 |
2022年3月期 | 1,353万円 |
2023年3月期 | 1,294万円 |
2024年3月期 | 1,243万円 |
出典:株式会社日本M&Aセンターホールディングス 有価証券報告書
業績によって多少の変動はあるものの、日本の給与所得者の平均年収が約458万円(国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」)であることを考えると、その高さは歴然です。
競合他社(M&Aキャピタルパートナーズ・ストライク)との年収比較
M&A仲介業界は、業界全体が高年収であることで知られています。日本M&Aセンターの年収を、同業の主要な上場企業と比較してみましょう。
会社名 | 2023年度 平均年間給与 | 特徴 |
---|---|---|
M&Aキャピタルパートナーズ | 2,441万円 | 業界最高水準の年収。少数精鋭で大型案件に強み。 |
ストライク | 1,514万円 | 公認会計士が主体。着実な成長を続ける実力派。 |
日本M&Aセンター | 1,294万円(※2023年3月期) | 業界最大手。案件数と従業員数が多く、平均値はやや下がる傾向。 |
出典:各社有価証券報告書
このように、競合他社も非常に高い給与水準です。M&Aキャピタルパートナーズの平均年収が突出していますが、これは従業員数が少なく、個々のコンサルタントが稼ぐインセンティブの額が大きいためです。
日本M&Aセンターは従業員数が最も多く、コンサルタント職以外のスタッフも含まれるため平均値はやや低く見えますが、それでも業界トップクラスの高年収企業であることに変わりはありません。
職種別・役職別の年収レンジ
日本M&Aセンターの年収は、職種や役職によって大きく異なります。特に、会社の収益に直接貢献するM&Aコンサルタント職は、成果次第で青天井の報酬を得られる可能性があります。
口コミサイトなどによると、年収レンジの目安は以下のようになっています。
- 新卒・若手(~20代後半): 600万円~1,500万円
- 中堅コンサルタント(30代~): 1,000万円~3,000万円
- トップコンサルタント・役職者: 5,000万円~1億円以上
M&Aコンサルタントは、基本給に加えて、成約した案件の仲介手数料の一部がインセンティブ(成果報酬)として支給されます。このインセンティブの割合が非常に大きいため、個人のパフォーマンスによって年収が大きく変動します。20代で年収2,000万円、30代で5,000万円を超えるコンサルタントも決して珍しくありません。
なぜ高年収が実現できるのか?成果報酬型のインセンティブ制度
日本M&Aセンターの高年収を支えているのが、前述した成果報酬型のインセンティブ制度です。
M&A仲介のビジネスモデルは、1件成約するだけで数千万円から数億円という大きな仲介手数料が会社に入ります。この収益の一部を担当したコンサルタントに還元することで、社員のモチベーションを高め、さらなる成果を促すという好循環を生み出しています。
具体的には、1人のコンサルタントが年間で稼いだ粗利益(仲介手数料)に対して、一定の料率を掛けた金額がインセンティブとして支給される仕組みです。そのため、大型案件を成約させたり、多くの案件を手掛けたりすれば、それだけ年収が跳ね上がります。
この「やればやるだけ稼げる」という分かりやすい仕組みが、優秀な人材を引きつけ、日本M&Aセンターの高収益と高年収を両立させているのです。
日本M&Aセンターが「やばい」と言われる5つの理由
圧倒的な高年収を誇る一方で、日本M&Aセンターには「やばい」というネガティブな評判が付きまといます。この「やばい」という言葉には、高年収の裏返しとも言える厳しい労働環境や企業文化が背景にあります。
転職を考える上では、こうしたネガティブな側面もしっかりと理解しておくことが不可欠です。
理由①:激務で労働時間が「やばい」
最も多く聞かれるのが、「激務で労働時間が長い」という評判です。
- クライアントファースト: M&Aは企業の将来を左右する重要な経営判断です。そのため、クライアントである経営者の都合に合わせ、平日夜間や土日の打ち合わせも日常的に発生します。
- 長時間労働: 口コミサイトでは、月間の平均残業時間が80時間を超えるという声も多く見られます。繁忙期には100時間を超えることも珍しくなく、プライベートの時間を確保するのは難しいと感じる社員が多いようです。
ワークライフバランスを重視する人にとっては、非常に厳しい労働環境であることは間違いありません。この激務に耐えられるだけの体力と精神力が求められます。
理由②:厳しいノルマと営業プレッシャーが「やばい」
高年収の源泉であるインセンティブ制度は、裏を返せば厳しい成果主義とノルマの存在を意味します。
- 高い目標設定: 新規案件の開拓(ソーシング)から成約(クロージング)まで、各プロセスにおいて高い目標が課せられます。
- 成果へのプレッシャー: 常に数字に追われる環境であり、「契約が取れない」「目標を達成できない」といった状況は大きな精神的プレッシャーとなります。上司からの厳しい叱責を受けることもあると言われています。
成果を出せば高い報酬で報われますが、成果を出せない期間が続くと精神的に追い詰められてしまうリスクと隣り合わせの環境です。
理由③:離職率の高さが「やばい」
激務とプレッシャーの結果として、「離職率が高い」ことも「やばい」と言われる一因です。
具体的な離職率の公式データはありませんが、口コミなどからは人の入れ替わりが激しいことがうかがえます。ただし、退職の理由は一様ではありません。
- ネガティブな退職: 激務やプレッシャーに耐えきれず、心身のバランスを崩して辞めてしまうケース。
- ポジティブな退職: 数年間で集中的に稼ぎ、M&Aのスキルを身につけた後、独立・起業したり、より条件の良い同業他社や投資ファンドへ転職したりするケース。
いわゆる「Up or Out(昇進か、さもなくば退職か)」の文化が根付いており、長く勤め上げるというよりは、短期間でキャリアと富を築くためのステップと捉えている社員も少なくありません。
理由④:体育会系の社風が「やばい」
「体育会系の社風」も、合う・合わないがはっきりと分かれるポイントです。
- 上下関係と気合・根性: 目標達成のためには、気合や根性といった精神論も重視される傾向があります。上下関係も比較的厳しく、ロジカルさだけでなく、行動量や熱意が求められる文化だと言われています。
- パワハラ気質?: 過去には、厳しい指導が行き過ぎてパワハラと受け取られるようなケースもあったという口コミも見られます。
近年はコンプライアンス意識の高まりから改善傾向にあるとの声もありますが、スマートで合理的な働き方を好む人にとっては、馴染みにくい文化かもしれません。
理由⑤:過去の不祥事・不正会計が「やばい」
企業の信頼性に関わるネガティブなニュースも「やばい」と言われる理由です。
- 保険金の不適切受領(2021年): M&A成約に関連する生命保険契約で、保険代理店に支払われるべき手数料を不適切に受領していた問題が発覚しました。
- 不正会計疑惑(2023年): 一部のM&A案件で売上を前倒し計上していた疑いが指摘され、株価が大きく下落しました。会社側は調査委員会を設置し、再発防止策に取り組んでいます。
こうした不祥事は、急成長を続けてきた組織のガバナンス体制の歪みとして現れたものと見られています。東証プライム上場企業として、今後のコンプライアンス強化が厳しく問われています。
【口コミ・評判】第三者評価から見るリアルな実態
ここまで紹介してきた「高年収」と「やばい評判」が、実際の社員にどう受け止められているのか、転職口コミサイト「OpenWork」などの第三者評価から見ていきましょう。
良い評判・口コミ|成長環境と高収入
ポジティブな評価としては、やはり「成長」と「報酬」に関する声が圧倒的に多く見られます。
成長・キャリア開発:
「20代で経営者と対等に渡り合い、企業の未来を左右する仕事ができる。これ以上の成長環境はない」
「M&Aという専門スキルだけでなく、財務、法務、税務、交渉力など、ビジネスマンとして必要なあらゆる能力が短期間で身につく」
年収・給与:
「成果を出せば、20代でも年収2,000万円以上が現実的に狙える。頑張りが青天井で給与に反映されるのでモチベーションを維持しやすい」
「経済的な不安なく仕事に打ち込める。稼いだお金で自己投資もできる」
仕事のやりがい:
「後継者不足で廃業寸前だった会社の事業を、未来ある企業に繋げられた時の感謝の言葉は何物にも代えがたい」
「日本の社会問題である事業承継の解決に直接貢献でき、社会的な意義を強く感じられる」
悪い評判・口コミ|ワークライフバランスと精神的負荷
一方で、ネガティブな評価は、ワークライフバランスや精神的な負担に関するものが中心です。
ワークライフバランス:
「平日は深夜まで働き、土日もクライアント対応や資料作成に追われる。プライベートの時間はほぼないと思った方がいい」
「家族との時間が取れず、体調を崩してしまった。長く続けられる働き方ではない」
働きがい・人間関係:
「常に数字に追われるプレッシャーが半端ではない。未達が続くと社内での居心地が悪くなる」
「典型的な体育会系のノリ。合わない人にとっては精神的にかなりきつい環境」
OpenWorkなど第三者機関による客観的評価スコア
客観的なデータとして、OpenWorkにおける日本M&Aセンターの評価スコアを見てみましょう(2024年5月時点)。
項目 | スコア(5点満点) |
---|---|
総合評価 | 3.65 |
待遇面の満足度 | 4.5 |
20代成長環境 | 4.6 |
人材の長期育成 | 2.9 |
法令順守意識 | 3.3 |
ワーク・ライフ・バランス | 2.5 |
このスコアからも、「待遇」や「成長環境」が極めて高く評価されている一方で、「ワーク・ライフ・バランス」の評価が著しく低いという、企業の特性が明確に見て取れます。転職を考える際は、この両極端な評価をどう受け止めるかが重要な判断基準となります。
結論|日本M&Aセンターはどんな人におすすめ?
これまでの分析を踏まえ、日本M&Aセンターへの転職・就職がどのような人に向いているのか、その特徴をまとめます。
日本M&Aセンターへの転職・就職が向いている人の特徴
- 若いうちに圧倒的に稼ぎたい、経済的成功を強く求める人
- 20代で市場価値を飛躍的に高め、最速で成長したい人
- 高い目標とプレッシャーを成長の糧と捉えられる、精神的にタフな人
- 体力に自信があり、長時間労働を厭わない人
- 事業承継問題の解決という社会貢献性の高い仕事に強いやりがいを感じる人
- 成果が収入に直結する完全実力主義の環境で自分を試したい人
日本M&Aセンターへの転職・就職が向いていない人の特徴
- 仕事とプライベートのバランス(ワークライフバランス)を最優先したい人
- 安定した給与や穏やかな環境で長く働きたい人
- 数字やノルマに追われる強いプレッシャーが苦手な人
- チームで協調しながら仕事を進めることを重視する人
- 体育会系の組織文化や上下関係が肌に合わないと感じる人
要するに、「プライベートを犠牲にしてでも、短期間で圧倒的な成長と高収入を手に入れたい」という強い意志を持つ人にとっては最高の環境ですが、そうでない人にとってはミスマッチが起こりやすい企業だと言えるでしょう。
日本M&Aセンターへの転職を成功させるには
日本M&Aセンターは、その知名度と待遇の良さから、転職市場で極めて人気の高い企業です。未経験者でも応募可能ですが、選考ハードルは非常に高く、生半可な対策では内定を勝ち取ることはできません。
転職を成功させるためには、以下の点が重要になります。
- 徹底した自己分析: なぜM&A業界なのか?なぜ日本M&Aセンターなのか?激務やプレッシャーに耐えられる根拠は何か?こうした問いに対して、過去の経験に基づいた説得力のある回答を準備する必要があります。
- 企業・業界研究: 同社のビジネスモデルや強み、そして「やばい」と言われる側面も含めて深く理解し、それでも入社したいという熱意を示すことが不可欠です。
- 転職エージェントの活用: 特に、ハイクラス転職やM&A業界に特化した転職エージェントを活用することを強くおすすめします。専門のエージェントは、日本M&Aセンターの内部情報や過去の面接傾向、効果的なアピール方法などを熟知しています。非公開求人の紹介や、書類添削、面接対策など、個人で対策するよりもはるかに有利に選考を進めることができます。
まとめ:高年収と激務は表裏一体|入社後のミスマッチを防ぐために
今回は、日本M&Aセンターの年収と「やばい」と言われる評判の真相について、多角的に解説しました。
- 年収は平均1,243万円と国内トップクラスに高い。
- 高年収の源泉は、成果が直接報酬に反映される強力なインセンティブ制度。
- 「やばい」評判の正体は、高年収の裏返しである「激務」「厳しいノルマ」「高い離職率」「体育会系の社風」など。
- 「成長」と「報酬」を求める人には最高の環境だが、「ワークライフバランス」を重視する人には不向き。
日本M&Aセンターは、「やばい」ほど稼げる可能性がある一方で、「やばい」と感じるほどの厳しい側面も併せ持つ、非常に特徴の際立った企業です。
この記事で得た情報を元に、ご自身のキャリアプランや価値観と照らし合わせ、後悔のない選択をしてください。その魅力的な高年収が、あなたにとって本当に価値のあるものなのかを見極めることが、ハイクラス転職を成功させるための第一歩となるでしょう。
コメントを残す