介護用の見守りカメラを設置したいけれど、どんなものがいいかわからなくてお困りではありませんか?
遠方に住んでいる家族や親戚の様子を確認したいときは、介護用見守りカメラを設置する方法がおすすめです。
しかし、初めて見守りカメラを購入するときは『設置や設定が難しそう』『種類が多すぎてどれがいいか迷う』などわからないことも多いと思います。
そこで今回は、介護用見守りカメラの種類や選び方、おすすめの機種などをご紹介いたします。
介護用見守りカメラの使い方・機能を紹介
最近ではスマートフォンによるビデオ通話なども普及しましたが、こまめに通話をするのはお互い面倒だったり、スマートフォンの操作が難しくて通話ができない、というケースもあるかもしれません。
介護用見守りカメラは、設置する人がある程度スマホや機械(カメラ)の操作ができれば使用できるので、家族に極力負担をかけないようにしながら状況をチェックすることができます。
まずは、介護用見守りカメラの使い方や機能についてご紹介したいと思います。
介護用見守りカメラは『スマホと連携した遠隔操作』が基本
現在販売されている一般的な介護用見守りカメラは、ほとんどが『アプリを通じて、スマートフォンで操作を行う』方法で使用します。
ルーターからLANケーブルやワイヤレス接続(WiFiなど)でカメラをネットにつないで、ネットワークを通じてスマホに情報を送ることで映像や通知を受け取れます。
WindowsなどのPCからでも利用できる種類は多いですが、カメラが撮影した情報をリアルタイムでチェックしたり、外出先からチェックしたいときはスマホ連携が便利です。
『自宅にWiFi環境がない(ルーターを設置していない)けれど、スマホは持っている』という場合は、下記の対処法を参考にしてみてください。
介護用見守りカメラの『双方向の音声通話機能』
カメラに通話機能がついている場合、『カメラを見ている最中に異常や声かけが必要な状態になった』ときに、すぐにコンタクトをとれるというメリットがあります。
アプリを閉じて電話をかけるより早く声を掛けられるので、『コンロの火がつけっぱなし』『鍵をかけ忘れている』などの状況を見つけたときに即座に対応しやすくなります。
ただし、あくまで『カメラに内蔵されたマイク・スピーカーでの通話』のため、音質があまりよくなかったり、音声が届くのにタイムラグが出るなど、『ビデオ通話』のような使い方は難しい場合がある点に注意しましょう。
介護用見守りカメラの『動体検知機能』
動体検知機能がついているカメラの場合、カメラの前を通ったときや、カメラの前で人やものが動いたときにスマホへ通知が送られます。
映像を見なくても無事を確認しやすいので、仕事や家事で忙しくて頻繁にカメラを見るのが難しい場合は、動体検知機能の通知をチェックするなどの方法が利用できます。
また、動体検知でカメラが自動追跡する機能がついている種類もあります。カメラの視野から外れにくくなるので、より正確に映像で様子を確認したい場合に向いています。
動体検知機能は人以外にも反応する
見守りカメラの動体検知機能は、基本的なものだと『動く物体すべてに反応する』ようになっています。
室内に置くとペットやカーテンの動きも検知するので、設置場所を工夫するなどで誤検知を防ぐようにしておくことをおすすめします。
高機能なものだと、『AI検知』や『顔認識』で誤作動を抑える種類も販売されています。
介護用見守りカメラの『カメラ機能』
介護の見守り目的でカメラを設置する場合は、『設置場所の状況ができるだけ正確に把握できるかどうか』が大切です。
そのため、カメラを選ぶときは検討している機種にどんな機能がついていて、どのくらいの性能かをしっかりチェックしておきましょう。
ただし、カメラ撮影をするうえで何を重視するかは目的や用途などによって異なるので、『見守りをする人にとってどんな情報が必要なのか』を考えながら機種を選ぶことをおすすめいたします。
介護用見守りカメラの各種性能・機能
介護用見守りカメラの機能は、たとえば下記のような種類があります。
カメラの性能・機能 | 説明 |
---|---|
画質 |
画素数が多いほど、はっきりとした映像になる。 なるべく鮮明な映像を確認したいときは『200万画素以上(フルHD)』がおすすめ。 見やすさにあまりこだわらないなら、最低限状況が確認できるものでもOK |
ズーム倍率 |
最大倍率が高いほど大きくズームできる。 ただし、その分画質が荒くなることがあるので、ズームしたいときは『画素数』もチェックしておく |
首振り機能(パン・チルト機能) |
パンチルト機能とは、水平(パン)・垂直(チルト)方向に首振りができることをいう。 角度が大きいほど、カメラを自在に動かすことができる。 動体を検知して、自動で首振り・遠隔操作でカメラの視界を動かすことができる機種もある。 |
赤外線カメラ・暗視カメラ |
いわゆる夜間撮影モード。 赤外線カメラはモノクロだが、暗視カメラはカラーでの撮影が可能。 室内が暗くなったのを認識して自動で夜間撮影モードに切り替わる機種だと楽 |
録画機能 |
リアルタイムで映像を確認できないときに、後から状況を確認することができる。 録画方法は、手動やタイマー、動体検知など。防犯カメラとしても利用可能 |
撮影可能範囲 |
カメラの視界(画角)。最低でも90°以上はあったほうが見やすい |
介護用見守りカメラの『音声検知機能』
音声検知機能とは、カメラが大きな音を拾ったときにスマホへ通知を送る機能のことです。
『ガラスが割れた』『叫ぶ声』などの騒音を検知することで、カメラを見ていないタイミングでもトラブルの発生に気づき、早めの対応が行える可能性があります。
介護用見守りカメラを設置するおすすめの場所
介護用見守りカメラは、カメラを複数台置いて1つのスマホですべての映像を確認するといった使い方もできます。
しかし、安全を確認するためとはいえ、いろいろな部屋にカメラがある状況だと窮屈に感じられるかもしれません。
置く場所を絞ってカメラを設置する場合は、たとえば下記のような場所を選ぶと効果的です。
内容 | 用途・目的の一例 |
---|---|
リビング |
|
寝室 |
|
玄関 |
|
介護用見守りカメラの選び方
ここまで、介護用見守りカメラを選ぶときに知っておきたい『機能』についてご紹介しました。
見守りカメラを実際に設置・使用する場合は、機能の充実性以外の点もチェックしておくと、より使いやすい見守りカメラを選ぶヒントになると思います。
そこでここからは、介護用見守りカメラを機能以外から選ぶときのポイントをご紹介いたします。
介護用見守りカメラを『設定が簡単かどうか』で選ぶ
介護用見守りカメラはWiFi接続などセットアップ作業が必要なものがほとんどですが、作業手順はなるべく簡単なほうが使いやすいと思います。
アプリのダウンロードはQRコードで読み込むだけ、わからなくなったときに手順を聞けるサポートセンターがあるなど、スムーズな手続きの助けになるような仕様やサービスがあると、セットアップも比較的楽になります。
介護用見守りカメラを『カメラのデザイン』で選ぶ
赤ちゃんやペット用カメラとは異なり、介護用見守りカメラは『本人と話し合って同意を得た』うえで設置をすることがほとんどだと思います。
そのため、『明らかにカメラの見た目』ではないデザインのほうが、監視されているような窮屈さを感じにくく、快適に使える利点が期待できます。
見守りカメラは機械的な雰囲気を和らげる曲線的なフォルムの機種も多いので、抵抗感なく置いてもらえるようなデザインを選ぶのもおすすめです。
介護用見守りカメラを『録画データの保存方法』で選ぶ
録画機能付きの見守りカメラの場合は、録画した映像の保存方法についてもチェックしておくといいでしょう。
ここでは、介護用見守りカメラの保存方法に多い『SDカード保存』『クラウド保存』の2種類についてご紹介いたします。
保存方法 | 説明 |
---|---|
SDカード |
本体に内蔵されたSDカードに保存する。 ネットにつながなくても、見たいときにスマホやPCですぐに確認できる利点がある |
クラウドサービス |
カメラ用アプリと連携したクラウドサービスを利用し、ネット上に保存する。 保存容量が比較的多く、データを紛失する心配がないが、サービスによっては保存期間が限られていることがあるので注意 |
画質が高いカメラは録画したときのデータ量も多くなるため、保存先の確保はあらかじめ検討しておくと安心です。
ネット環境がなくても使える見守りカメラ
『Wifiルーターなどを持っていなくて、ネット環境はスマホのみ』という場合は、『カメラ本体がネット接続できる機種』を選ぶことをおすすめいたします。
本体にSIMカードなどネットに接続できる機器を内蔵している場合は、設置場所にネット環境がなくてもLTE通信(スマホなど携帯電話と同じ接続方法)でスマホと接続させることができます。
スマホやPCを持っていない場合『遠隔でカメラの映像を確認する』のは難しい
『スマートフォンもパソコンも持っていない』という状況の場合は、『モニターつき本体とワイヤレス接続できるカメラを使用する』方法があります。
カメラとモニターつき本体を無線で接続し、モニターからカメラの映像を確認することができます。
ただし、無線の信号を拾えるのは最大100m程度(障害物がない場合)のため、『同居している家族の様子を自室などから確認する』などの用途で使用する形になり、遠隔で監視をするにはネット接続できるスマートフォンやPCが必要となります。
介護用見守りカメラのおすすめ9種類を紹介
介護用見守りカメラは、家電量販店などで販売されています。
また、ほしい機種が決まっているときは、インターネットで取り寄せる方法もおすすめです。
ここでは、介護用見守りカメラのおすすめを10種類ご紹介したいと思います。
TP-Link ネットワークWi-Fiカメラ
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
WiFi接続・アプリ連動タイプの見守りカメラです。
音声通話・動体検知・高画質・パンチルト機能など見守りカメラとしての基本的な機能が揃っています。
また、この機種はアレクサと連動可能という特徴もあります。
ieGeek ネットワークカメラ
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
顔認識による自動追尾機能、モーション・サウンドを検知してアプリに通知を送る機能など、遠隔からの見守りに適した機能が多数搭載されています。
電源の供給は、スマートフォンなどの充電と同じUSB端子から行うことができます。
パナソニック 屋内カメラキット KX-HJC200K-W
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
国内企業パナソニック製の見守りカメラです。画質は低めなので、『在宅や活動しているのを確認できればいい』人向けになります。
カメラの映像は、『ホームユニット』という付属の機器と無線ルーターを経由してスマホに送られる仕組みになっています。
最大8台のスマホ・タブレットが登録可能で、複数人で映像を共有することもできます。
BOIFUN ネットワークカメラ
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
8倍ズーム・暗視モード・動体検知・顔認識などの各機能を500万画素の高画質で利用することができます。
画質が良いので、スマホ画面からでも家族の様子を表情などから鮮明に確認することにも向いています。
また、音声検知・音声通話も搭載されています。
EZVIZ ワイヤレス 見守りカメラ
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
動体検知・自動追跡・AIによる人型検知などカメラに関する機能が充実しています。
周囲が暗くなると自動で夜間モードに切り替わる機能や、アレクサとの連携など、その他の機能も多く備えられています。
置くだけで設置が可能で、デザインもインテリアになじみやすいシンプルな球形になっています。
塚本無線 みてるちゃん
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
よくある砂時計型とは異なる、シンプルなデザインの見守りカメラです。
メールアドレスや住所などの登録は不要で、アプリをインストールすればすぐに使うことができます。
360°の水平カメラ操作や赤外線モード、双方向通話など基本的な機能も一通りそろっています。
Planex スマカメ2 LTE対応モデル CS-QS50-LTE
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
市販のSIMカード(別売り)を挿入することでLTE通信(スマホと同じ接続方法)ができるので、ネット環境がなくてもスマホだけで使用が始められるタイプの見守りカメラです。
SIMカードの設定は、カメラでQRコードを読み込ませるだけで簡単に行うことができます。
Hiseeu ワイヤレス防犯カメラセット
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
カメラと本体を無線接続して使用するので、ネットワークやスマホを経由する必要がなく『このカメラセットだけで完結できる』見守りカメラです。
無線が届く範囲は『最大100m程度』のため、同じ建物内で家族の様子を見たいときなどに使用しましょう。
スマホを使って、従来の見守りカメラと同じようにネットワークに接続すれば遠隔で映像を確認することもできます。
YESKAMO 防犯カメラ
※購入は、ご自身の判断・責任のもと行ってください。
『玄関先に設置して、出歩き防止や防犯カメラとしても使いたい』場合は、屋外用のネットワークカメラがおすすめです。
防水・防じん機能がついているので、雨や砂ぼこりにも比較的強くなっています。
ソーラー充電・USB充電で使用するため、配線工事なしですぐに設置することができます。
介護用見守りカメラのおすすめ9選まとめ
今回は、介護用見守りカメラのおすすめなどについてご紹介させていただきました。
介護用カメラは、無線ルーターを使ってスマホと連携して使用するものがほとんどなので、購入を検討しているときはご自宅のネット環境をあらかじめ確認してくことをおすすめします。
介護用見守りカメラは機種によって機能や性能が異なるので、今回ご紹介した内容も参考にしながら、自分に合ったものを選んでみましょう。